遠方から友達が遊びに来ていた。楽しい時間だった。ある程度の片付けを済ませて布団に入ってから、ちょっとうんざりした気分になっている。うんざりというと語弊がある。なんというか、友達と会えるのは嬉しいのだが、どうしてこんなに疲れる必要があるのかしらと感じる。

友達は話の合う人で、そういう人は普段周りにあまりいないこともあって、とにかく話が弾み、互いに疲れているのはわかりきっているのに毎晩遅くまで喋っていた。酒も飲まずに。

それはそれで良いんだけど、とにかく、事が済んだ後に普段のペースに戻るのに時間がかかる。要は友達が来ている間が非日常になっているわけだ。

東京を離れ、知り合いもいない土地に越して来た以上、今後の友達付き合いのほとんどは非日常的なものにならざるを得ない。当時は、どうせ明日も会うんだから、と適当なところでキリをつけることができた。本当ならそういうふうに、わざわざ一大事にすることなく友達と会えたら良いんだけど。得てして、どこかに無理があると続けることが難しくなる。できないとまでは言わないし、そういう困難にもかかわらず続けていけるのが友人関係というものなのかもしれないが。

抗いがたいものが多くある。何がどこまで続いていくんだろうか。